

【 恒川宗優トレーナー】
理学療法士・コネクトジムパーソナルトレーナー・その他コンディショニングやタイ古式マッサージ認定トレーナー。「長く健康でいるために障害を受ける前に健康寿命を伸ばす事」をモットーに若年層へのトレーニングや機能改善指導を行う名古屋を中心に活動するセラピストトレーナー。VIPR 認定インストラクター ・PNFCベーシックコンディショニング認定トレーナー・タイ古式マッサージJAPAN JTTA資格取得
パーソナルトレーニングとは?

パーソナル=個人 の トレーニング と言うことで、その言葉の通り、「お客様=クライアントの希望や要望などの目標に対して様々な方面からその目標を達成する訓練や指導をすること」です。
一般的なイメージではダイエットやボディメイクの為に食事や運動を指導してもらう事と考えられがちですが、実際には様々な要望を解決できるのがパーソナルトレーニングです。
病院に行くほどではないが膝の痛みがあるとして、痛みの中でも筋肉や体の動きや姿勢などの体の機能的な面での不調を改善するアドバイスや指導なども介入ができるのがサービス範囲です。
端的に言えば「病的な不調を除いた全ての体の機能や調子の改善の為の訓練や指導ができる」事です。
パーソナルトレーニングに通うのはもったいない?!と考えている方へ
「24時間ジム」「スポーツクラブ」「オンラインフィットネス」「エクササイズ動画」の特徴から比較します。

①24時間ジム・コンビニジム
最大の特徴は「いつでも行ける」です。最近は駅前出店も多くなり仕事帰りにも立ち寄れるので人気があります。豊富なマシンでスタジオ設備を完備している店もあります。価格も月額7,000円程度が主流です。
ならば24時間ジムやコンビニいジムで事足りるし価格も安い!と思われるかも知れません。しかしこのコンビニタイプジムは「目標を持ったトレーニング初心者」にはお勧めできません。
理由は「いつでも行ける」特徴は人間の欲求の中でも「安全に生存したい」と言う「生存欲」からすると「手軽だから行かなくても困らない」という状態であり、トレーニングが趣味ではない限り続かない可能性が高いからです。
なんとなく決めた目標は日数を重ねるにつれてぼやけてくるもの。
「今回こそは痩せるまで毎日ランニングだ!」と一念発起しされたことはありませんか?ではそれがきちんと目標に辿り着くまで継続できましたか?実は人間の意志はそのときどきに流されやすくモチベーションを目標設定時のように維持する事がむずかしい生き物なのです。
24時間ジムやコンビニジムではパーソナル指導を禁止しているジムもあります。初回の指導や使い方くらいまでは教えてくれますがモチベーションを上げてくれるかと言えばそうでもありません。
現に24時間ジムやコンビニジムも含めたフィットネスクラブを対象に調査をした結果、半年での退会率はなんと70%、7割の人が半年で退会しているのです。
その7割のうちの何名が「結果が出たから辞めた」のでしょう?大半が求めている目標を達成出来ずに辞めてしまっていると思われます。

② スポーツクラブ
スポーツクラブ・フィットネスクラブの最大の特徴は「様々な総合的サービス」です。お風呂やサウナ、アメニティグッズも完備されているところがほとんどです。
しかし、パーソナルジムの方がスポーツクラブやフィットネスクラブよりも月会費を安く設定して1回あたりの料金もパーソナルジムの方が安くなっていることが多いのです。
プールがありスタジオプログラムも充実し、岩盤浴やマッサージができてしまうちょっとしたスパのようなお店も少なくありません。
充実したサービスは魅力的ですが、目標達成に対してどれ程の有利性をもたらすでしょう?筋肉をつけボディメイクをしたいならサウナとプールは不必要です。
脂肪を燃やして痩せて綺麗な服を着たいなら岩盤浴よりも運動に特化させつつ食事指導を受けた方が効果的です。
サービスが多々あることに気を取られた結果、体が変わらないのであればもともこもありません。
食事指導をつけているフィットネスクラブもありますがほとんどの施設では食事管理のサービスは行われていません。
結果的に運動と食事の指導に焦点を当てて比較しても、フィットネスクラブよりもパーソナルジムの料金の方が安くなるのです。

③オンラインフィットネス
オンラインフィットネスサービスはここ数年で爆発的に普及しました。
スポーツクラブやヨガスタジオなどで受けるレッスンをパソコンやタブレット端末を使いリアルタイムで試聴しながらインストラクターの掛け声にあわせ運動するサービスで、スタジオの臨場感を自宅にいながら体感できます。
画面のオンオフが可能なため化粧や支度の手間もなく、運動が終わればお風呂ですぐサッパリできるのも利点です。
デメリットはコンテンツ自体を強力に配信できるツールがないため、音ズレや通信切断が起こりやすくなります。自宅という環境上、音を立てられないとできるエクササイズは限定されてきてしまうでしょう。

④動画サイトのフィットネスコンテンツ
③に近いコンテンツです。動画サイトには様々な経歴を持ったトレーナーがお沢山の動画を投稿しています。テロップなどもつけてあるので「ちょっと家で運動してみよう。」という方にはもってこいのコンテンツです。
目的別にタイトルなどもついており、動画サイト内で検索すると自分に合っているように感じる動画をたくさん発見できます。
気をつけるべきデメリットは、あくまで「一般的な人ならこんな運動をしましょう。」という内容でその人にとって本当に必要か?その人にとって危険な運動ではないのか?という点には触れられることはありません。
私は「置きっぱなしエクササイズサービス」と呼んでいますが、この中には非常にリスキーなものも多く見られます。怪我のもとになるような内容も多々潜んでいるため要注意です。

⑤パーソナルジム
パーソナルジムは特化させたい事に集中したアプローチが受けられます。
「①ダイエットがしたい ②自炊できる ③軽い腰痛がある ④目標は2ヶ月で4キロ減 ⑤睡眠時間が不規則」などの条件があるお客様に対して寄り添った指導をおこなうのがパーソナルトレーニングです。
栄養や睡眠アドバイス、脂肪も燃えるトレーニング指導、体の不調に対してコンディショニングストレッチを行うこともできるでしょう。
1回あたり8,000円、週1回で月額32,000円と月会費の5,000円で大体37,000円ほどです。マンツーマンのトレーニングの他、食事指導や健康チェックも含まれます。
フィットネスクラブにパーソナルレッスンを併用した場合、月会費12,000円+1回のマンツーマンのトレーニング32,000円(4回)で46,000円かかり、食事の指導などは含まれません!
パーソナルジムは健康に関する学習塾のような側面もあります。個人に合わせた内容をトレーナーが持つ知識をもとに組み立て提供するため、ご自身で学習し習得して一番合った健康法も学べます。
目的や目標が決まっているなら断然パーソナルジム。文字通りお尻を叩かれながら頑張った方が費用対効果が高くなります。
パーソナルトレーニングのメリット(女性編)
女性の減量や筋トレには留意すべき事がたくさんあります。女性の体は繊細でストレスで受ける反応も強く、それは精神面でも肉体面でも言える事だからです。
体のことを気軽に相談できたり環境を整えられる指導が女性向けであるという理由を解説します。
最大のメリットは、【自分に合ったトレーニングが受けられること】そして【理想の自分に最短でなれる】ところです。
トレーナーがしっかりとお客様の要望や、普段の生活スタイルや体のクセや習慣についてヒアリングし、お客様に合わせたメニューを考えるので無駄なく効果的なトレーニングに取り組めます。
特にトレーニング知識が無い初心者や運動が苦手な女性には、プロの指導者による管理・指導のもと体を鍛えると、間違ったトレーニング方法で無駄な時間を過ごすこともなく、自分がなりたい理想の体に最短で目指せるようになります。
生理反応を配慮しながらできる
女性のホルモンバランスは妊娠や出産の為に周期的に大きく変動します。これを把握して運動や食事などを行わなければ目標に到達できないだけではなく、体調不良などの大きな原因となってしまう可能性があります。
性差の配慮を受けられる個別指導が安全で効果的です。
メンタルの特徴をアドバンテージに活用できる

男性に比べて女性は闘争は好まないと言われます。困ったことに巻き込まれた際に逃走を選択するのは女性のメンタル反応の特徴の一つです。種族を守る方法が「逃走である」と心得ているためです。
男性は「闘争」を選択することが多いですがこれは脳の構造的な違いや性ホルモンに影響されているためです。
女性は基本的に困難や危機に対して別の手段で解決をする選択を選ぶ傾向があります。
これが少し高度な次元で、「自分の立てた目標に対して困難だと感知した場合、投げ出してしまう」という結果に繋がることが多くあるようです。
あくまでも性差による本能的なものですから意志が強い人は克服もできますが、より簡単に解決しようと思うのであれば二人三脚になってくれる人がサポーターとして一人居た方が良いのではないでしょうか?
ダイエット活動を周りに知られるのは嫌だと感じる女性も多くいるようです。美しくあろうとする努力は素晴らしい事ですが”見られたくない”ならマンツーマントレーニングは打ってつけです。
- 「スポーツジムに入会してみたはいいけど、周りの人が運動できる人ばっかりで居心地が悪い。」
- 「マシンがある場所はマッチョな常連さんばっかりで入りづらい。」
こんな感情抱いた経験ありませんか?運動が苦手な人にとって周りに人がいるとやりづらくてしょうがないですよね。
パーソナルジムは個室空間の場が多く他人と顔を合わせる必要もなく集中して取り組めます。お子様連れでも周りに気を使うことも一切ありません。
無理なく身体能力・機能を向上できる

女性の体は変わりにくいと言われます。ホルモンバランスによるもの以外に今の身体機能の低さが制限になってしまう場合があるからです。
重要なのは個別の筋肉を強化する事ではなく、身体が本来持っている機能を向上させることです。
これを知らないとフィットネスクラブでマシントレーニングを中心としてしまい、個別の筋肉にのみ弱い刺激が入るだけで終わってしまうのです。
結果的に何も成長させることができず、長い年月効果の出ないトレーニングを続けるという状態に陥ってしまうのです。
生活にあったリズムプランで進められる

体について(怪我や既往歴)も聞き、個人の体に合わせた最適なメニューを考えてもらえます。
普段の仕事や家事・育児など、生活スタイルなども考慮し、心と体にストレスを与えないような一人ひとりにあったトレーニングメニューを作り指導してくれます。
パーソナルトレーニングのデメリット(女性編)
トレーナーとの距離が近い。ボディタッチが気になる
トレーナーの中には特別知識や技術を蓄えず、経験則のみで活動している人がいることは否めません。女性の相談事に無頓着だったりすることで言動が不適切になることがあります。
フォーム指導の際、口頭だけの指導で正しい動きへ誘導が出来ない時にボディタッチが増えハラスメントへと繋がる場合があります。
知識と技術的な経験が豊富なトレーナーを選んだり、研修をしっかりと行っているパーソナルジムを選ぶことが重要です。
コネクトジムでは、お客様に不快な思いをされないよう接触の仕方にも配慮をしています。
例えば、筋肉を叩いて意識させる際に手の表面を使うのではなく手の甲を使って叩くなどの配慮です。指で触られるよりも不快感はなく、安心してトレーニングを行うことができます。
トレーニング内容がきつくなりがち

マンツーマンの指導では目標に対して期間を設定して実施をします。
トレーニングのメニューや内容、食事指導に関しては自分ひとりで行うよりもはるかに強くなりますが、メリットである「適切な内容を指導されること」の裏返し。
しっかりと説明してくれるトレーナーであれば問題ありません。
高額になりがち

「自分でトレーニングができる場合」以外、パーソナルトレーニングが最も効率的であり費用対効果が高いものであるのは言うまでもありません。
しかし世間には「超高級志向」を売り文句にしているパーソナルジムも少なくはないようです。
ここで重要なのは「自分がそのジムに何を望むのか?」です。スパのような様々な施設設備を利用しながら運動したいのであればフィットネスクラブが最適です。
「食事や睡眠などの生活の改善点まで見られるのは嫌。」であればフィットネスクラブ内でマンツーマン指導をしてもらうのが良いでしょう。
しかし最短で最適な生活や運動の指導をされそれをしっかりと身につくまで行えるのであればマンツーマン指導をやめた後でさえ、得られた知識は永久的に健康や体づくりのために使える「自分のもの」にもなるのです。
パーソナルトレーニングのメリット(男性編)
正しく高品質な運動を行える

男性は周りの人と比べて無理な錘(おもり)を持ってしまうことが多々あります。そうなると変な動きや無理な動きでなんとか錘を持ち上げようと怪我につながってしまいます。
マンツーマン指導は周りと比較することなく、個人に最適な錘を選びフォームを整えながら行うことができるため怪我の心配は少なくなります。
腕立て伏せをしているときに大きく使われるのは大胸筋(胸の筋肉の一つでボディメイクなどにとても必要な筋肉)ですが、フォームが違うと腕の筋肉をメインとして使ってしまいます。そのせいで肩を痛めて運動が続けられなくなる事もあるのです。
動画を見て腹筋をやってみたら首が痛くなった、こんな経験はありませんか?腹筋も実は簡単そうで奥が深い難しい運動なので正しくできないと首の筋肉に負担をかけてしまうのです。
男性は高重量のトレーニングをする際もトレーナーが的確に補助に入ることで何かあってもいつでも対処ができる点でもメリットです。
苦手な部位に対しても負荷をかけることができる

どうしても得意な部位の種目を多く行ってしまうことはないでしょうか?きつい種目は後回しにしてしまいがちなもので、これも「できるだけ楽をしたい」という欲求から来る自然な行動原理。
決められた日程でトレーニングを行える場合は別ですが、このパターンに入りやすい男性もマンツーマン指導は非常に有効です。
仕事の付き合いがあっても効果を出せる

仕事の飲み会や接待で仕方ない不摂生はだれでもあるでしょう。ダイエットの基本は食事の制限にあるので不摂生が増えがちな男性は目標達成が難しくなります。
社会的な背景についても配慮をしてもらいながらサービスが受けられるパーソナルジムは十分に効果を実感できるでしょう。
男性の健康リスクの改善につながる

男性が気にする健康リスクに「高血圧」があります。
運動を行うことで得られる効果として、心臓から送り出される血液が増量して血管内壁が刺激され、柔軟性の改善が起きたり、運動後に交感神経の興奮が緩み血管収縮を抑制することで結果的に血圧が下がることがわかっています。
方法論を理解せずにトレーニングすると運動中の突発的な事故にもつながりかねません。強度管理できる専門家としてトレーナーが指導する環境はいつまでも健康的でいたい男性にはメリットです。
パーソナルトレーニングのデメリット(男性編)
高額になりがち
女性と同様、男性からしても比較的高い買い物になる事は想像に難くないと思います。男性においても重要なのは、「自分がそのジムに何を望むのか?」が明確になっている事でしょう。
「ダイエットやボディメイクをしっかりと行いたい。」「安全に健康的な体になりたい。」という希望に対して親身になって対応してくれるパーソナルトレーンングだからこその料金になりますが、支払った分だけのリターンがあれば選択肢としては残して良いですね。
自尊心が傷つく場合がある

トレーナーのコミュニケーションスキル次第ですが、運動の出来なさに対してプライドが傷つくタイミングが少なからずあるかも知れません。
特に男性は過去に出来ていた一番強い自分をイメージに置きがちです。
導は今の自分をさらに超えていくような内容の連続になることが多いため、過去できていたことが今できなくなっている事に対してショックも受けるでしょう。
しかしこれらに関しても最終的には全てできるようになっていきますし、体型や数値がどんどんよくなっていくのが実感できます。
最初の何回かを乗り越えれば、最後には素晴らしい結果が待っていますのでぜひ頑張ってください。
パーソナルトレーニングが思考・メンタル・身体に与える好影響
メンタルの強化

トレーナーから指導を受けても実際に筋トレはご自身で行わなければなりません。体を作り込むために必要なのは今出せる力を1パーセントでも上回ることが重要です。
「もう限界だ!」と感じたところから更に一踏ん張りする心理的な強さもトレーニングされていきます。このメンタルブロックを外すのにトレーナーの存在は重要なのです。
食べようと思えば食べられてしまう環境でも、我慢をするというメンタルを鍛えられます。
身体機能の強化

パーソナルジムに通う理由の第一位はダイエット目的がダントツです。身体トレーニングや食事制限は体の変化に対して大きな効果を持っています。
ですが、そのダイエットの最中におきる体の変化は見た目だけではありません。
身体トレーニングを行うと筋肉の量や心肺機能の向上、柔軟性などの改善など多岐に渡ります。体はより動かしやすくなりますし疲れにくくもなっていきます。
怪我をしにくくなる他、病気に対しての抵抗力も増すので肉体全ての向上に繋がるのが身体トレーニングでありそれを最適に提供されるのがパーソナルトレーニングです。
体組成の好変化

最初の目的がダイエットやボディメイクであれば筋肉量や体脂肪量などの変化は一番の指標となり、筋肉量の増加は女性は引き締まった体つきに、男性は逞しい体つきにと目に見える大きな変化をします。
運動と食事の管理は結果的に身体変化が起こります。
脂肪の燃焼は基本的には1kgあたり8,900kcalです。(一般的に1kgあたり7,200kcalが必要とされますが、これは誤り。)
おおよその理論値では、
目標の燃焼させたい脂肪量(kg)×8,900 ÷(基礎代謝+活動代謝−摂取カロリー)=達成日数
この達成日数に向けて目標を立ててトレーニングなどを組んでいけるのはパーソナルトレーニングならでは。
また筋量を増やすことで相対的に体脂肪率は下がるため、筋トレによる体の変化は重要ですが、筋肉の発達は壁が立ちはだかるタイミングが多々あります。
アラゴンモデルという指標を用いると、トレーニングを続けて一年以内の人をトレーニング初心者と評しますが、その期間は筋力トレーニングの効果が筋量に大きく影響を与えることがわかっています。
人間の体には筋肉の発達を抑制するミオスタチンというホルモンがあり、アラゴン指標で言うトレーニング初心者の場合はこのミオスタチンの抑制は少なく、どちらかというと筋肉を合成するホルモンの働きが強い状態になります。
トレーニング初心者は計画を立てて行うことが大切で、初心者が行いやすい負荷の調整や実施タイミングにおけるミスを減らし最大限効果のあるトレーニングが実践できるのもパーソナルの魅力です。
健康に対してポジティブ思考
ダイエットやボディメイクに関する食事や運動についての学び以外にも様々な身体に関する知識の獲得ができます。
知識がついた分だけ身体にとって何が有益か、何が害悪なのかを判別できるようになることでより健康に関する意識が高まります。
高意識がさらに健康的であるための行動や栄養など、色々な健康についての情報を得るようになります。身近にトレーナーがいる事で長く健康であるような生活を送れるようになります。
パーソナルジムの効果を上げるために日常的に(意識)することは?
ストレッチ
運動の刺激は健康になるための様々なホルモンを活性させることからしっかりと負荷をかけて行うことが良いのは間違いありませんが、その為に1回あたりのセッションで負荷をかけた運動に重点を起くことになります。
運動やトレーニングの後というのは筋肉は強い収縮を繰り返した後であり、過剰な収縮による強張りが起きていることがほとんどです。筋肉は収縮を繰り返すと虚血状態となり、疲労物質の蓄積が起こるためケアを行なう必要性が出てきます。
レッスンでストレッチを行なう指導があっても多くの時間を取らないため、次回までに疲労を回復させ運動効率を向上させるようなストレッチは非常に重要です。
運動効果を高めるためのストレッチは体幹と肩・股関節を中心とした大きな関節部分をストレッチすることです。
<体幹のストレッチ>
1キャット&カウ
①四つ這いで肩の下に掌・股関節の下に膝をつく
②背中を丸め頭とお尻を下に下げ数秒キープ
③背中をそらし頭とお尻を上に向け数秒キープ

2チャイルドポーズショルダーツイスト
①四つ這いで肩の下に掌・股関節の下に膝をつく
②片側の腕を脇の下に通し、通した側の方と耳を床につける
③数秒キープした後逆も行う

3グレイテストポーズ
①脚を前後に開きラン時の姿勢を作る(前脚は膝90度でくるぶしの上に膝、後ろ足はその状態で膝を伸ばし切れる位置)
②前に出した足と同じ側の手を横から天井側に持ち上げる
③数秒キープした後足を入れ替え逆も行う

4 サポート付き開脚
①お尻の下に枕などのクッションを当て長座で座る
②脚を左右に大きく開脚する(できる範囲)
③骨盤を立ててキープするか、できれば前屈をする(背中を丸めない)
④ 数秒キープ
ウォーキング・ジョギング

軽い有酸素運動も非常に有効です。トレーニングでは強い負荷をかけるため、筋肉にはダメージが強く蓄積しています。
「せっかく運動しているのであれば、その効果をもっと高めるためにちょっと筋トレをやってみよう!」と考える方も多いですが、慣れないうちは筋トレを追加で行うことはおすすめしません。
合間ではしっかりと休息を取る必要があります。
自宅でのトレーニングを行う場合は軽い全身運動を、その日摂取したカロリーの余剰分が脂肪に変わらないようにする程度の内容で行うことが重要です。
目的に合った食事(栄養)を摂る

ダイエットやバルクアップでは摂取すべき栄養に大きく違いがありますが、ここをおろそかにした場合狙っている効果が出しきれず、目標達成の障害になることがあります。
筋量を増やしたい場合、運動する日に食事でとるべきカロリーと栄養を多くすることが基本ですが、ダイエットにおいては糖質と脂質を多く摂りすぎのオーバーカロリーだと、痩せるタイミングを遅らせる結果になることもあります。
中途半端な食事制限をしてしまうのも効果に影響します。
ビタミンやミネラルなどの微量栄養素や食物繊維など重要な栄養を取り入れつつ、目的に合わせて3大栄養素をどの程度摂取していくかのアドバイスなどを抑えて日常的な栄養管理を行うことが重要です。
しっかりと休む(睡眠)

運動をした日はぐっすり眠れるが、それ以外の日は遅くまでテレビやスマホを触ってしまうなんて事ありませんか?
トレーニングを行わなかった日の休養こそが体を作る際には重要となることをお忘れなく。
ある研究データでは「よく寝れたと感じる群」と「あまり寝れなかった群」で筋量の差を確認したところ、「よく寝れた」と感じている方が筋肉への成長がしっかりと起こっていたことがわかっています。
睡眠はたくさん摂ることが重要なのでしょうか?実はこれが落とし穴で、「よく寝れたとと感じる群」の中には1時間から3時間程度の睡眠でも満足できるショートスリーパーの方もいました。
このことから睡眠の長さはさほど重要ではなく、いかに「しっかりとした睡眠」=「質の高い睡眠」を摂ることができているかが重要なのです。
睡眠の質は、
①途中で起きていないか
②いつもと同じ時間に就寝・起床できているか
③覚醒後スッキリとしているか
④日中の疲労感や眠気が出ていないか
などの項目が評価基準としてあるため、確認をしてもらうのも良いかもしれません。
パーソナルジムで効果が出やすい人・向いている人の特徴
言われたことを守れる

一番失敗してしまうパターンが「伝えられた内容をしっかりと行えていない」ことです。
制限すべき物を食べたり、日常的に指導されている運動を実施しない場合は、トレーナーが立てた計画指標に乗らなくなってしまいます。指標に乗らないとモチベーションも低下してしまうなどの悪影響が出てきてしまうでしょう。
できなかったことを素直に話せる

「できていないこと」や「やってしまったこと」をきちんとトレーナーに伝えられているかが重要です。
「やれたこと」の報告も大切ですが、トレーニングにおいては間違ってしまったことの修正をかけていくことが重要です。
計画指標とは要するにナビの目的地設定。設定した目的地に対して、例えば道を一本間違えてしまったとしてもそれがわかっていればルート修正をしてその時々に最適なルートを提示してくれます。
パーソナルトレーニングではご自宅での活動なども申告をしていないとどこでルートから外れたのかが分からなくなってしまいます。しっかりと目標に向かうためにきちんと失敗談も話せると良いでしょう。
うまくいかなくても楽観的に過ごせる

体重の落ちが悪くなるとこの世の終わりかのようない落ち込み方をされる人も多くいらっしゃいます。体の変化はプラモデルの改造のように切ったり貼ったりで行える単純なものではありません。
女性の場合は性ホルモンの影響も強く受けるので1か月全く数値の変化が起こらない事もあります。これストレスを感じ過ぎてしまうと人体では抗ストレスホルモンを分泌します。
精神的に追い詰め過ぎてしまわないような多少楽観的な感性を持ってレッスンを受けることが望ましいでしょう。
少しの変化を楽しめる

人は「嬉しい」「楽しい」「幸せだ」と感じるホルモンが存在しています。セロトニンというホルモンの働きですが、これには精神的なストレスを軽減してくれる作用があります。
精神的ストレスが強い場合、抗ストレスホルモンが働き筋分解を促進してしまいます。
物事を楽しむ感情がはっきりしている人はセロトニンの分泌量が高いことがわかっていますので、体の見た目や身体機能などの少しの変化に気が付き喜べるだけでも反応が変わります。
小さな変化の積み重ねが最終的には大きな成果に繋がるものです。
どんなパーソナルジムに通うと効果が出やすいのか
在籍しているトレーナーが資格を持っている

近年トレーナーという仕事は手軽に始められるようになってきています。
自分自身が筋トレが好きで行っていた趣味が転じて指導者になることは悪いことではありませんが、自分の体の経験則しかないトレーナーではその経験外の内容には無頓着です。
パーソナルトレーニングを行うには単純な筋肉への効果だけでは務まりません。そこで確認すべきはそのトレーナーが持つ資格です。
日本にはトレーナーの育成や養成をしているスクールなどが数多く存在していますが、そのような資格よりも協会が発行しているようなものの方がしっかりと勉強をされている傾向があります。
【NESTA】全米エクササイズ&ポーツトレーナー協会 アメリカ・カルフォルニア発祥
【JATI】日本トレーニング指導者協会 日本発祥
【NSCA】ストレングス&コンディショニング協会 アメリカ・コロラドスプリングス発祥
【健康運動指導士(者)】健康・体力づくり事業財団 日本発祥
トレーナーの中には柔道整復師や理学療法士などの身体機能に特化した国家資格を持つ人も少なくありませんのでなお信頼性が増します。
運動以外の知識が豊富な人材がいる

パーソナルジムを探す時にホームページなどを活用されると思います。
ジムのホームページを見た時にトレーナーのコンテスト自慢や運動に関しての内容しか見えないジムは警戒した方が良いでしょう。
見栄えはするかも知れませんが、裏を返せば「かっこいい体を見せつける事しか書く内容がない」ということになります。
知識や技術が不足しているトレーナーの指導を受ける事になりますので要注意です。
逆にトレーニング以外のお役立ち情報や顧客の健康のためになる記事がたくさん掲載されているなら、知識を持ったトレーナーがいることになるので一つ着眼点としていただけると良いのではないでしょうか。
週1.5回通える金額設定のジム

トレーニングの効果がしっかりと出るには週2回の実施が必要であると言われています。しかしパーソナルトレーニングは基本、価格が高く設定されている事がほとんどです。
そこでおすすめなのが月6回のペースで運動を行うことです。
週に2回の時と1回の時がある感覚ですが、こうすることで料金面の最大値を設定しながら1週1回の運動よりも効果を出す事ができます。
安かろう悪かろうのジムも多くあるため他の要素と組み合わせて料金的な部分を天秤にかければより良いジムが見つかるかもしれません。
一番続くのは家チカ・職場チカ

ジムを退会する多くの理由は「通うのが面倒」というのは何年たっても変わりません。
この心理的な作用を打ち消す最も簡単な方法が、さっさと行ける場所に通う事です。
例えば家から近ければ多少のことであれば予約をしたパーソナルトレーニングをすっぽかすことはないでしょう。すっぽかしそうになっても、トレーナーからの電話がなれば「とりあえず行くか」と考えられるかもしれません。
また職場の近くで家への帰り道にある場合も急な残業などがなければ仕事終わりのついでに通う事ができます。
このように何事も「通いやすい」を念頭においたジム選びをすることで、3日坊主、1週間坊主、1ヶ月坊主から脱却できていくでしょう。
トレーナーとの相性問題が解決しやすい

上記の内容を満たしていたとしても、相性が合っていないと問題です。
細かく教えて欲しいのに大雑把に話してくる人や、説明が論理的すぎて感覚派の自分では全くわからない、など相性はとても大切になります。
こればっかりは一度会って話して相性が合うかどうかを確認することでしかわかりませんので、パーソナルトレーニングジムを選ぶ場合は、後ほど、担当者の変更ができるかどうかも確認する必要があるでしょう。
パーソナルトレーニングの効果はいつから出始めるのか?

一般的にはオーソドックスなものでは週2回のトレーニングを行うと開始後最初の2週間程度は神経の反応が高まり、強い運動や難しい運動に適応できると言われています。つまりこの2週間で体は運動ができるように準備を整えるのです。
次は4週目までの間で徐々に筋肥大の効果を得ていきます。
これは人体生理として普通のことですので、それを踏まえると一先ず4週間程度は間違いなくトレーニングを続けることが必要です。
その上で脂肪燃焼の場合は端的な数値で考えていくと、脂肪の燃焼は基本的には1kgあたり8,900kcalであると言われているので、目標の燃焼させたい脂肪量(kg)×8,900 ÷(基礎代謝+活動代謝−摂取カロリー)=達成日数。
一般体型でパーソナルでしっかりと動く20代女性が5kg脂肪を落としたいのであれば、
36,000kcal ÷(1,110+900−1,300)= 約55日です。
この数値は体重に関与するむくみなどを考慮していないため実際はもう少し早く体重の変化が起こる人も多くいます。
筋肉が少なく運動に慣れていない人の場合、筋力を高める期間も含まれるため、28日+55日=83日間、約3か月がよりダイエットに必要な理想的な日数です。
では筋量の増加を目的とした場合ではどうでしょうか?
この場合ダイエットの際と最初は同じ考え方の4週間で体の準備を整えることからスタートをします。
前述のアラゴン指標で言うトレーニング初心者の場合、ミオスタチンの抑制は少なく、どちらかというと筋肉を合成するホルモンの働きが強い状態になります。
このためトレーニングをして大きくなりたい!体を変えたい!と考えてマンツーマン指導を選んだのであれば1年間はみっちりと指導を受けて、より効果的な実施計画のもと目標達成を目指すことが重要です。
パーソナルトレーニング効果を無駄にしないために

パーソナルトレーニングをやめるタイミングは?
ジムをやめるタイミングは非常にシンプルです。以下の条件に当てはまればそれが辞め時です。
❶期待した目標に到達でき満足した時
目的や目標に対してしっかりとした効果や結果が出せたのであれば継続はさほど意味がありません。
ここで大切なのが、その先を目指すイメージが作れるのであれば継続して先のイメージを達成することを新たな目標にして続けることが正しい判断です。
❷大きく体に変化が起きなくなり飽きてきた時
❶を達成後ですが、体に変化を期待できない場合は❶ののち続けた意味を失ってしまいます。
また、新目標を達成できないながらもライフワークとしてトレーニングが当たり前であれば辞める必要はありませんが、そうでなければより楽しくアクティブに動けられる趣味を見つけるのも正しい判断でしょう。
❸期待していたほどの効果が得られず継続する意味を感じられなくなった時
トレーナーの力量というところに焦点が行きますが、どうしても自分では食事がコントロールできず、トレーナーの忠告を守ることが難しい場合もあります。
受けていたサービスがあなたに合わないと感じたのであればさっさと辞めてしまい次のジムに移るうことも念頭に考えておくことは無駄な時間の浪費を防ぐチャンスになるかもしれません。
他にも、パーソナルトレーニングが続かない理由の多くは【お金】と言われる事も多いです。
パーソナルトレーナーは何十万と払い最新の知識のアップデートに投資をしているため、レッスン価格を下げられない事実があるため、月に数回でもプロの指導を受けながらセルフトレーニングをお勧めします。
一人でわからないことやレベルを上げたい時にトレーナーからテクニックを引き出しておけば、指導者がそばにがいなくても運動を継続することは可能です。
理想は日常的に運動を取りこんでしまうことです。習慣になれば悩むことはありません。
脳と体で覚えた時こそやめる時です。メンテナンスとして数ヶ月に1度くらい確認する機会を持てると良いでしょう。
また、もう一つの手は、セミパーソナルトレーニングに移行することです。
2〜5人程度で行うグループトレーニングはマンツーマンほど細かく指導は受けられませんが、多人数(30人超)で行うレッスンよりしっかりとフォームチェックもしてもらえます。
一人当たりの料金もかなり安くなるので継続しやすくなります。当コネクトジムも少人数制のトレーニング指導を行っていますが、お友達と一緒に運動すると一人でやるよりも楽しくて続くというお声が多いです。
回数を減らしてもトレーナーの指示を仰ぐ機会を持つ
パーソナルジム通いを一旦終了した場合、学習した内容を指導なしに継続ができるか否かによって効果は変わります。
運動指導・食事制限はその人に合った内容で確認し提供をするので手法をご自身でしっかりと覚えて実践できると効果を維持できます。
しかし体は加齢に伴い変化をするものです。変化があるということは必ず何らかの不満が体に出現するでしょう。
この”不満”に対して改善をするという目標を立て、計画を練り、実践をしていく、健康や体つきに対するPDCAサイクルを回し続けることがとても重要になります。
パーソナルトレーニングにおいては、実は下記のような不満点の改善のための計画を立てているのです。
<ファーストステップ・プラン>
・目的や目標をはっきりさせる
・目的にあるバックグラウンドを認識する
・トレーニングで得られる効果や時期を身添える
・バックグラウンドと目標からゴールを設定する
・ゴールの為に必要な運動、食事、休息、日常生活での活動を考える
<セカンドステップ・ドゥ>
・行えるところから行動する(運動・食事・睡眠など)
・運動は全面性の法則に従う。(競技などの特殊な場合特異性の原作を意識する)
<サードステップ・チェック>
・提供を続けながら目標に対して効果を確認する
・効果から修正が必要な部分を確認する
<フォースステップ・アクション>
・修正内容を確認して生活に落とし込む
・修正内容を理解して続けていく
これらの体を変えるためのPDCA実践で目標に近い体でいられるのです・・・。が、これが最初からできたらパーソナルジムの門を叩くことはなかったでしょう。
もしこれを大変だと感じるのであれば、月に2~4回程度トレーナーに様々な面でチェックをしてもらうのは効果の維持や新しい目標を達成し続けるのに有効な手段です。